「絵描く」カテゴリーアーカイブ

アクリル絵具で描く「月と月下美人の花」の絵

アクリル絵具で「月と月下美人の花」の絵を描く

 

今回は
ちょっと珍しい丸い形のキャンバス
好きな花のひとつである
月下美人を描きました。

「月下美人」簡単に説明すると
メキシコを原産地とするサボテンの花です。

ソース画像を表示

ここでは私の作品である
「月と月下美人の花」の制作工程を
簡単に画像と共に紹介していきます。

本当に簡単な説明と制作途中の画像です
過度な期待をせず
軽い気持ちで見てみてね!

まず始めに丸キャンバスに青系のアクリル絵具をざっと塗る

・月の位置を決めつつ全体を塗ります

最初に月の位置だけ決めておき
その部分を残して全体を
青系(どの青にするかは気分次第)絵の具で
ざっと塗ります。

月の部分は白を混ぜて
大まかにぼかします。

こんな感じ ↓

・次は花の位置~なんとなく下書き

今回、「風景」というより
「レリーフ」っぽくしたかったので
下のような感じで月下美人の花を
配置しました。

月の大きさは最後の方でバランスを見て
大きさを決めたいので
とりあえずのイメージ固定のために
うっすらと描いておきます。

・早速、真ん中の月下美人の花びらを塗っていきます

実際の月下美人の花は
白だったり乳白色だったりしますが
私は、透きとおったように見える
花びらを描きたかったので

白と背景に使った青と、紫を
交互に薄く重ねながら描きました。

近くで見ると、↓↓ こんな感じ ↓↓

(背景の色が違って見えるのは光の加減です)

1枚1枚ひたすら同じ作業を繰り返し
最終的に全ての花びらを塗っていきます。
必要なのは根気と無の心

全部塗るとこんな感じ ↓↓

同じ要領で、左の花も描きます。

と、ここで
右側がなんだかごちゃごちゃしてるなーと
思ったので・・・・・

一部をいったん塗りつぶして
装飾っぽく描き直し。

花はさっきの要領で描きます。
↓↓ こんな感じ ↓↓

 

 

先程よりは、スッキリしました。

が、「根気と無」とはいえ
ここまでわりとザザッと描いているので
よく見ると花の輪郭がギザギザで粗が目立ち気になる。

ということで
先程よりさらに集中して
より丁寧に輪郭を整えていきます。
慎重に慎重に・・・・・。

当然ながら
最初から慎重に丁寧に描いていれば
この作業は必要ないです。

ついでに月の部分も描き直します。

それにしてもこの段階のこの絵。

地味じゃない?

このまま月を追加したとしても
まるでお葬式の飾りのよう・・・

ここから、星を散りばめて
星空にしたとしても普通過ぎてつまらない。

なんて面白みのない絵だろうか・・・・・

描いていると自分の絵ながら
次々と疑問が湧いてきます。

う~ん、この絵はちょっと飾りたくないなぁ。

しかも
私じゃなくても描けそう。

んーーーーーーーーー気に入らない!
どうしよう!!

・・・・・少し放置して考えてみよう。

アクリル絵具で月下美人の花を描く!そうだ、抽象画風にしてみよう!!

考えに考え、空想の世界に飛び立ってみたところ
ふと閃いたのが

少し前に見に行った
抽象画を描く、とある画家さんの展示会

少々、感化され
描いてみたのがこちら ↓↓

あれ?
いい感じじゃない?

以前のシンプル過ぎて殺風景な絵より
ずっと素敵!

気に入ったので、このまま進めていきます。

・花の中心部分を描く

それにしても
月下美人の「雌しべ」
変わった形状をしています。

中心からひょろひょろと1本だけ伸びてて
先端がパッと花火のように開いていて

なんだかクラゲの赤ちゃんのようで可愛い

ソース画像を表示

↑ クラゲの赤ちゃん、通称「エフィラ」

 

額に入れるよりも丸い形を活かして
このままが飾る方が気軽だし可愛いのでは?
ということで

壁にピンを指したら
そのままそこに引っ掛けて飾れるように
側面も奇麗に塗って仕上げました。

こんな感じで完成です✨

最後までご覧いただきありがとうございました。

『幻想の森の小道』をイメージして、アクリル絵の具で描く

「幻想の森の小道」をイメージして、アクリル絵の具で描く

まず、この絵の構想のきっかけ
2021年5月7日の「金曜ロードショー」
『タイタニック』です。

主演のレオナルド・ディカプリオの
吹き替え版、声優「石田彰」バージョン

水没しボロボロになった
タイタニック号の船内映像と
石田彰氏の声がミックスされて
フワフワと頭の中にイメージされたものです。

私のイメージの世界の産物なので
苦情はいっさい受け付けません。

幻想の森の小道、イメージを頭の中から紙の上に移す作業

この場合の「うつす」は「移す」であってるのかな。
イメージを紙の上に移動させてるとも言えるし
紙の上にうっすらと映像・画像が載ってるとも言えるし

「映す」「写す」「移す」???どれだろう???

まあ、何にしろこの作業中に
イメージは、より明確になっていく。

それでは、進めましょう。

・わりと明確になっている部分、木や道を描く

紙は普通の水彩紙に描いていますが
そのまま絵の具を乗せると
紙に水分が一気に吸い込まれて
均一に塗れないので

下処理としてジェッソを塗っています。
主に青系の絵の具を混ぜるのがマイブーム。

今回の絵は
【自分が森の入り口に立っている視点で
道のずっと奥の方から光が差し込み
その道に沿って森の木々を照らし
さっきまで何もなかった場所に
ぱあっ✨と草花が現れ・・・・・】

という場面です。

そのイメージを元にまずは
「道」と両サイドに「大きな木」を描きます。

並木道を通って奥に向かうイメージで
手前の木を大きく、奥の木を小さく。

・地面になる部分と葉をザツに描く

この段階では雰囲気を掴むのが目的なので
これは「木」これは「葉」と分かる程度に雑にでOK。

暗い森の奥に光がある感じで
うっすらと白を重ね

森自体は暗いので
黒で軽く陰を描きます。

と、ここで
画面が広すぎて何か違う・・・・・
と思い周囲にマスキングテープを貼りました。

なんとなくイメージが明確になってきたので細かいパーツを描き込んでいく作業

・奥から光が差す森を描いていく

マステの部分は無かったことに。

プルシャンブルーとアクアグリーン
トンネル状に葉を描き
白を混ぜながら
反射する光の部分をなんとなく描きます。

と、これを描いてSNSに載せたところ
「トコヨノモリ」
というのが現実に存在しますよ
という情報を得ました。

「トコヨノモリ」とは???
ということで検索したところ・・・・・

!?おおっ!?そっくりー!!
という画像を見付けました。
京都に在る?在ったようです。

いいな、近ければ行ってみたかった。
気になる方は検索してみてね。

「トコヨノモリ」というのに似ているらしいが、期待に沿えず申し訳ない。今、こんなです。

私の世界には現在
紫陽花が咲いています。

奥行を出すのには
描きやすいモチーフだなと思います。
奥に向かって丸が小さくなっていく・・・。

紫陽花もだけど後に描く藤も
好きな花で私の絵には頻繁に出てきます。

・木と道の両サイドにコケを生やす

元のイメージが「水没したタイタニック」なので
湿気が多めの森です。


コケが生えてて植物多めで霧がかっています。
木には蔦が絡まり、藤の花が下がる予定。

手前から奥に向かって全体に上から下がる藤の花を描く

紫と白で手前に下がる藤を描きます。

奥の方の藤は青系に白を混ぜて
もう少し奥行を出したかったので
光が差している部分をいったん消しました。

と、記憶ではこの辺りで
光の当たらない陰になる部分の
描き込みをしていると思います。

(基本、影になる部分は最初から
描いているので、ここでは陰を強化する感じ)

さらに藤を描く。

・もう少し奥行を出すため光に霞む木々を描く

奥から光が差している感じを出したいので
白を多めにしてかろうじて見える程度に
うっすらと木を描き
光線を追加。

・光で反射するであろう部分を白っぽくする

陰と同様に光の当たるところも
最初からちょこちょこ描いているので
こちらもさらに
あらためて強化する、という感じです。

木の幹、紫陽花、藤の花も
光と陰を忘れずに。
あと地面も。

奥の光を強くしたいので
黄色を少し重ねました。

いちおう気分的には完成だったので
左下に小さくサインを入れて・・・

画像では分からないでしょうが
細かく細かく薄く薄く
光と陰を描き込み・・・・・

ちょっとだけパールホワイトを追加してます。

まだまだ描き込み描き込み・・・・・
なんというかこの辺りは
完全に自己満足の世界。

自分以外は分からないと思う。

『幻想の森の小道』完成です。

というわけで、「完成」です。

最後までご覧いただき
ありがとうございました。

 

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1番好きな視点からの熊本城をアクリル絵の具で描く、桜と梅の共演編

1番好きな視点からの熊本城をアクリル絵の具で描く、桜と梅の共演編

熊本地震前の熊本城を描きました。
今回は実際にある建物を描くので
写真や画像を見て描きました。

サンプル画像は ↓ こんな感じの画像いろいろ
実際は検索かけて数種類の画像を見て描いたので
これ1つではないです。

さぁ、では早速描いてみよう!

1番好きな視点は竹之丸から天守を見上げる石垣越しの風景

1.適当にアタリを付ける

今回は24.5mm×18.5の小さめキャンバスに描きました。
だいたいのアタリをつけて白と黒で下描き。

2.遠くから描くとなにかと都合が良いのでまずは空から塗っていく

基本的に私は月夜を描く画家なので
昼間の空は脳内で夜空に自動変換されます。
今回の夜空ベースはフタロシアニンブルー。
石垣の部分を描き込み
木の枝を適当に描く。

3.桜と梅を描く部分に薄く色付け

非常に見えにくいですが
左の石垣の桜、手前に梅園を描く予定なので
花があるイメージ固定のために
その部分に薄く紫を塗っています。
天守も少し修正。
ついでに石垣も描いていく。

4.木の葉、桜の花を描く

色を付けていくので少しモチベーションアップ。
葉っぱは緑!は思い込み。
赤・青・黄・茶・白、細かく混ぜたり重ねたりしています。
桜はピンク・紫・白など。

花の間から見える枝
手前の石垣
石垣の上の草を描く。

5. 手前に紅白の梅を描く。

手前に梅を描いていくのですが
実際にはもう少し上の石垣の奥にある
「飯田丸」と呼ばれる辺りに梅園があります。

そう、熊本地震で「1本石垣」に支えられていた
あの建物。
飯田丸五階櫓(イイダマルゴカイヤグラ)
のある場所です。

これは竹之丸から見た風景なので
梅園は本来はもっと上に行くと見られます。

右側に白い梅、まずは形を描く。

6.白梅の花を描く

検索した写真画像を見る限り
おそらく花弁は5枚
花が開ききっていないのでよく見えず勘で描きました(^^;

7.左側に紅梅を描く

こちらは八重咲のようで花びら多め。
花びらが幾重にも重なり華やか。
マゼンタ使用。

8・天守の背後に月を描く。

「天守の背後に大きな月」を想定し
満月をドーンと描いてみる・・・・・

9・何か・・・イメージ違うよね??? 月を消す。

実際に描いてみてイメージ違う・・・・・
は、よくあること。
面倒ではあるけれど月は消しました。

せっかく星も散らしていましたが
夜空は全面塗りなおそう。

塗り直したものがこちら ↓

10・星を散らして月は小さく描き直し・・・・・完成!!

夜空に少し陰影を付け
星の粒をスパッタリングで散らし
城を見守っている形で遠くに月を描きました。

さっきより良くなったんじゃない?

「竹之丸から天守を見上げる石垣越しの風景」

完成です。

こちらは9月の個展で展示します。
0号サイズの小さな絵なので
額装した方が良いかな?

このまま展示しようかな?
悩みどころ。

まだ時間あるので
もう少し悩もうかな。

 

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