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1番好きな視点からの熊本城をアクリル絵の具で描く、桜と梅の共演編

1番好きな視点からの熊本城をアクリル絵の具で描く、桜と梅の共演編

熊本地震前の熊本城を描きました。
今回は実際にある建物を描くので
写真や画像を見て描きました。

サンプル画像は ↓ こんな感じの画像いろいろ
実際は検索かけて数種類の画像を見て描いたので
これ1つではないです。

さぁ、では早速描いてみよう!

1番好きな視点は竹之丸から天守を見上げる石垣越しの風景

1.適当にアタリを付ける

今回は24.5mm×18.5の小さめキャンバスに描きました。
だいたいのアタリをつけて白と黒で下描き。

2.遠くから描くとなにかと都合が良いのでまずは空から塗っていく

基本的に私は月夜を描く画家なので
昼間の空は脳内で夜空に自動変換されます。
今回の夜空ベースはフタロシアニンブルー。
石垣の部分を描き込み
木の枝を適当に描く。

3.桜と梅を描く部分に薄く色付け

非常に見えにくいですが
左の石垣の桜、手前に梅園を描く予定なので
花があるイメージ固定のために
その部分に薄く紫を塗っています。
天守も少し修正。
ついでに石垣も描いていく。

4.木の葉、桜の花を描く

色を付けていくので少しモチベーションアップ。
葉っぱは緑!は思い込み。
赤・青・黄・茶・白、細かく混ぜたり重ねたりしています。
桜はピンク・紫・白など。

花の間から見える枝
手前の石垣
石垣の上の草を描く。

5. 手前に紅白の梅を描く。

手前に梅を描いていくのですが
実際にはもう少し上の石垣の奥にある
「飯田丸」と呼ばれる辺りに梅園があります。

そう、熊本地震で「1本石垣」に支えられていた
あの建物。
飯田丸五階櫓(イイダマルゴカイヤグラ)
のある場所です。

これは竹之丸から見た風景なので
梅園は本来はもっと上に行くと見られます。

右側に白い梅、まずは形を描く。

6.白梅の花を描く

検索した写真画像を見る限り
おそらく花弁は5枚
花が開ききっていないのでよく見えず勘で描きました(^^;

7.左側に紅梅を描く

こちらは八重咲のようで花びら多め。
花びらが幾重にも重なり華やか。
マゼンタ使用。

8・天守の背後に月を描く。

「天守の背後に大きな月」を想定し
満月をドーンと描いてみる・・・・・

9・何か・・・イメージ違うよね??? 月を消す。

実際に描いてみてイメージ違う・・・・・
は、よくあること。
面倒ではあるけれど月は消しました。

せっかく星も散らしていましたが
夜空は全面塗りなおそう。

塗り直したものがこちら ↓

10・星を散らして月は小さく描き直し・・・・・完成!!

夜空に少し陰影を付け
星の粒をスパッタリングで散らし
城を見守っている形で遠くに月を描きました。

さっきより良くなったんじゃない?

「竹之丸から天守を見上げる石垣越しの風景」

完成です。

こちらは9月の個展で展示します。
0号サイズの小さな絵なので
額装した方が良いかな?

このまま展示しようかな?
悩みどころ。

まだ時間あるので
もう少し悩もうかな。

 

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別荘の壁に絵を描きました

別荘の壁に絵を描きました

今年(2020年)の8月~11月初旬に
知人の依頼で描かせていただいた
南阿蘇にある
別荘(アトリエ兼ギャラリー)での
作業の様子をご紹介します。

「別荘に絵を描いてみませんか?」

コロナ渦真っ盛りのある日
「私の別荘に絵を描いてみない?」
という連絡がありました。

お話を聞くと
別荘のリフォーム中で
今は外壁を塗装し直していて
それが終わったら絵を描いてほしい。

別荘での時間は非日常にしたいので
森や草原や星空をイメージして
自由に好きなように練習として描いて
絵の活動の経験と宣伝に使ってほしい。

ということでした。

別荘の外壁お絵描きに初挑戦

ということで
普段の仕事もあるので
この別荘に来て作業できるのは
週1~2回程度。

やったことない作業なので
どれくらいかかるのか
見当もつかず期間も未定
(やめたくなったら止めていい
とはいうものの、そうもいかない💧)

お互いお試し価格として
ホントはダメらしいですが
壁画アートとしては破格のお値段で

引き受けました。

依頼を引き受けて、その後
梅雨が思ったより長引いたため
肝心の外壁塗装工事の作業が
なかなか進まなかったのですが

塗装業者さんが
アクリル絵具で絵を描くための
下地としての塗装をしてくださる
ということで
全体的な絵のイメージを作るための
打ち合わせをしました。


通路は森の小道風
緩やかにカーブした
明るい茶色の土の道
両サイドは植物を描くので緑

・外壁は緑地でシャッターは白地で
自由に好きなものを

・2ヶ所あるウッドデッキの広い部分は
草原風にするため緑に
 夜空や星空、宇宙を描くために紺色に

「赤毛のアンのグリーンゲーブルズ」
「愛犬の姿」を何処かに描いてほしい。

自由ってなんだろう?と一瞬思ったけど
描けなくはないので描いてみよう。

問題は作業期間、
いつものキャンバスへの描き方では
時間がかかりすぎるので
別の描き方を考えなければ。

外壁へのお絵描き遂に開始

ようやく梅雨も明け
塗装工事も終了し
9月初旬、ようやく

絵を描ける状況になりました。

が、とりあえず一人では
終わらなそうだったので

この作業を面白がってくれる
助手を1人連れて行き
いざ、お絵描き作業開始~

私の担当は通路部分「森の小道」

勝手が分からず
うっかりいつものように細かく
描いてしまい、初日はこの部分だけで
終わってしまった。

 

2日目からは絵画風ではなく
ポスターやトールペイント風に
変えました。

少し作業ペースがUPしたかな?

実はここ
蜂たちの偵察用ルートのようで

熊蜂やらアシナガ蜂やらが
頭のそばをブンブン音をたてて
飛び回る( ;∀;))コワい!!

「蜂は黒い色を好む」

というので
黒髪と黒い服の私は
白い上着を頭からかぶり
ガードしながら作業しました。
(苦肉の策の雪だるま ↓ )

 

助手のSさんには手すりの下(柵?)部分に
蔦や花(植物)を描いてもらいます。
言わずもがな彼女の元にも
蜂はやって来るため
作業には苦戦を強いられる

絵を描く工程が二人共違うので
別々にやる方が効率的

しっかり下絵を作って
それを元に描いていくSさん

描くものとイメージはあるものの
(初めての素材は特に
実際に描いてみないと分からない
と思っているので)

実際に絵の具を乗せてみてから
描きながら試していく私・・・

本来、依頼を受ける際は
しっかり下絵を作って
イメージを明確にする
Sさんのやり方が正しいのですが

自由に好きなようにとの依頼なので
そのようにさせていただきました。

 

別の日 ↓

けっこう進んだ「森の小道」

 

柵(?)の部分にカラフルな花を描くSさん

相変わらず蜂に悩まされ
度々、中断を強いられる。

 

またまた別の日 ↓
藤の花を描く私

蜂を避けるための白い上着
恰好など、どうでも良い
蜂に狙われないためには!

藤の木の足元には小人の家 ↓

階段にはピンクの薔薇を ↓

 

「森の小道」にSさんが
何やら描いています。

森の動物たちが出現していました。

 

シャッターには
赤毛のアンの
プリンスエドワード島を
イメージした風景を。

プリンスエドワード島は
画像のお陰でイメージを共有できたため

2人で作業(左側半分:私、右側半分Sさん)

シャッターは平らな部分が多いので
描きやすいかと思いきや

意外と凹凸があって描きにくい。

 

毎週、南阿蘇へ通ううちに
いつの間にか10月に入り
午前中は少し肌寒くなってきました。

相方のSさんには耳が生え
日々練習を欠かさないためか
画力もスピードもUP!!

下絵なしで薔薇が描けるように
なっていました~!!凄い!!

10月半ば、
緑の植物スペースはほぼ終了し

作業はいよいよ
夜空・宇宙スペースへ。

グリーンゲーブルズの上空に
夜空が広がるイメージなので
まずはグリーンゲーブルズを描き

蝶を追って走る
家主の愛犬
を描き込みました。↓

天の川を描きました ↓
天の川は奥がSさん担当
手前が担当

柵に、ミニロケット
括り付けてあったので ↓

地球からアンドロメダ星雲へ
飛び立って行った場面を描きました。

ここには天王星


天の川が思いのほか
カラフルで賑やかに
なってしまっていたので
少し修正し、完成 ↓

もうひとつ「グリーンゲーブルズ」

シャッター部分も完成!

最後の仕上げは、ガスタンクに
南阿蘇をイメージした山と
南阿蘇の一部のみに生息する
絶滅危惧種の青い蜂
「ブルービー」(見えるかな?)


(花は南阿蘇とは関係なし、
雰囲気です)

結局、3カ月と少し
記録が間違ってなければ
トータル17日間の作業でした。

初めてのことで
ほとんど手探りな状況でしたが
とても貴重な経験となりました。

しっかりした契約を結んで
書面にして、というのが
今回やれてないので

仕事としてやるつもりなら
今後の課題かなと思います。

今回は、
口約束でしたがご依頼主様が
きちんとした信頼に値する方
だったので


報酬は最初の予定通り

しっかりキッチリいただくことが
できました。

私はこの場合、運が良かっただけです。

本来、依頼を受ける際は
必ず契約書を交わすべきなので

これを見た皆さんは
きちんと見積書と契約書を
交わしてくださいね。

最後に
この貴重な機会を与えてくださった
シルバーアート作家
鶴田淳さまに
あらためて感謝いたします。

鶴田 淳 様との展示の様子はこちら
↓↓

『月と星と空と』展 展示風景

ありがとうございました。

 

地元の無料ギャラリーで絵画の個展をやってみた、未来会議室 アートギャラリー

地元の無料ギャラリーでミニ個展、未来会議室アートギャラリー


地元熊本市のコワーキングスペース

「未来会議室」内にある

「未来アートギャラリー」で
2020/6/2~6/30 の1か月間
ミニ個展を開催しました。

【未来会議室】HPはこちら

*未来会議室って何・・・?
詳しく知りたい方は ↑ をクリック!

事の発端は、
私が主催で不定期に開催している
グループ企画展を
見に来てくださった

地元で活動をされている
覆面画家 ラッシャーM さんからの
展示作家の募集があってるよ!
という情報からでした。

・展示期間は1カ月
・出展料は無料
・販売OK!
・販売マージンは2割(だった気がする)

普段と客層は違うけど
市の中心部にあり
比較的に先進的未来志向型の
方々が集まる空間

アートに興味があるのか無いのかは
分かりませんでしたが
普通に生きてると接点がなさそうな
私にしては新しい環境。

新規開拓をしてみました。

場所は、下通りの「コア21」という
パチンコ屋さんのあるビルの5階

入り口は
黄色い旗と黄色いドアが目印!

見付けにくい場所ではあるものの
目立つ黄色で主張してるので
意外と発見はしやすいかも!?

ドアを開けると右側に
5階へ直通のエレベーター

1階と5階にしか行かないので
迷わない!!

私でも悩むことなく行けました。

展示に向けての案内状 ↓

発注してから気が付きましたが
郵送するための住所を書く欄が無かった💦

なのでこれは
直接手配り配布用にして

追加で改めて作り直しました。

こちらは郵送用 ↓

6/1を搬入設営日にしたので
展示期間は2日から。

展示の様子はこちら ↓

思ったより大きいサイズの絵も
展示できそうです。

動画はこちら ↓

エレベーターのドアが開くと
目の前に受付があります。

コワーキングスペース利用の際は
有料ですが
展示を見に来たことを伝えると
30分間無料となります。

展示作家は終日無料
様々なジャンルの本なども
置いてあるので
1日中、在廊しても
退屈しないのではと思います。

かなり人気のギャラリースペースなので
展示希望される方の予約はお早めに。

搬出後の様子 ↓

ありがとうございました✨

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地元の無料ギャラリーで展示してみた、老舗の和菓子屋さんのアートスペース

熊本市の無料ギャラリーで展示、老舗和菓子屋さんのアートスペース

 

画家活動を始めて1年ほどたった頃
最初に展示をした「GlowGallery」以外に

市内で他に展示できるところは
あるのかな?と


いろいろと人に聞いたり

自分で調べたりしていたのですが

当時はなかなか
貸しギャラリー、カフェギャラリーが
検索してもヒットせず
探すのに
苦労していたのですが
(今はだいぶ増えましたよ!)

娘と一緒に通っている
水彩画教室の先生と生徒さんから
「無料のギャラリーがあるよ」
との情報を得ることができ
ギャラリー名ではなく
お店の名前で検索をかけてみました。


お店の名前は「お菓子の香梅」
地元熊本の老舗の和菓子屋さんで

『誉の陣太鼓』や『武者返し』
といえばピンと来る人も
いるかもしれません。

こちらの公式ページ https://www.kobai.jp

展示できるのは地元で活動中の作家
に限られますが

申請すれば何日でも無料で展示することも
出来るようです。


作品の販売は不可ですが
絵や写真
ハンドメイド作品の展示等に限らず


会場にはグランドピアノが

常設してあるので
こちらも申請すれば
ミニコンサートや
発表会も可能。

私が申請した当時は
半年~1年前に申請
審査の後
ギャラリーの使用許可が下り
担当者との打ち合わせと
会場の下見をして契約するという
流れでした。

 

熊本の老舗「お菓子の香梅」無料のレンタルギャラリー

現在、こちらの無料ギャラリー
『ドゥ・アート・スペース』は4ヶ所

・帯山店(市内中央区)
・光の森店(菊池郡菊陽町)
・菊池店(菊池市隈府)
・人吉店(人吉市五日町)

店内アートスペースの様子はこちら
https://www.kobai.jp/doartspace_all/

それぞれ和風モダンな雰囲気で
とってもオシャレです。

 

 

初無料ギャラリーを2日間レンタル

別に1週間レンタルしても
良かったのですが

普段の仕事もあるので
1週間まるまる在廊はできないのと

ギャラリースペースが半地下にあり
レジのカウンターから常に
展示の様子が確認できないので

少し不安になってしまい・・・・・

それでも
赤い壁が印象的な
素敵なギャラリースペースなので
どうしても1度はここで展示してみたい!

自分の作品がいったいどれだけの数が

あるのか1度全部並べて
確認してみたい!

と思っていたので
連休取って土日だけ
展示してみることにしたのでした


実際にレンタルしたのは

搬入日として1日
展示日として2日の3日間

展示2日目は最終日でもあるので
15時には片付けて搬出作業に入ってました。

備品でレンタルしたのは(別途有料)
イーゼル3つ
長机1つ
椅子2つ

展示での難点としては
西日が強い!!
良い角度で西日が燦々と入ります。

でもカーテン閉めれば大丈夫
あんな大きいカーテン閉めるのは
初めてだったので
実はちょっと楽しかったり。


自分の作品を上から眺め
店内に流れるクラシック音楽と
お菓子の甘~い香りの中で

たまにコーヒーを飲んで
ゆったりとした時間を味わいながら
過ごす優雅なひと時・・・・・

お金はなくとも時間に余裕があるならば
1週間がっつり借りて
非日常を楽しむっていうのも
良いかもね。


 

ギャラリースペースの様子

地方在住の画家が絵の企画展(グループ展)を開催してみました

地方在住の画家が企画展(グループ展)を開催してみました

1年前に横浜の企画展に参加して
「地元でもこんな展示会開催してくれないかな」

と思っていたのですが
待てど暮らせど
誰も開催してくれる気配が無いので
自分でやってみることにしました。

関東関西エリアのギャラリーで開催される企画展(グループ展)

今まで、横浜・東京・京都・群馬での
企画展に参加しました。

10名~の企画展でギャラリー内の
1人1スペースを借りての展示だったり

1人1点~3点の展示だったりといろいろですが
共通するのは

お互い殆ど知らない作家同士が
各地から参加し

行ける人は会場へ行き
行けない人は委託で参加

自分の在廊出来るときに在廊し
同じ日に在廊した人同士が

交流を深めるきっかけを作れる
というもの。

熊本で企画展(グループ展)を開催してみよう

地元にも絵を描いている人は意外と多く
個展を開催している画家さんも多いものの

あまりカジュアルな感じではなく
伝統的でどこか高尚な世界という印象。

地元の美術館や行政や企業がやる公募展には
美大卒の方々やアマチュア画家など
驚くほどたくさんの参加者がいるのですが

それぞれが積極的に個展やグループ展を
開催するのかと言えば
そういう印象はほとんどなく

開催したとしても殆どうちわでの告知にとどまり
展示する本人のことを直接知っていなければ
その人の絵を見る機会が無い・・・・・

「私の絵なんて大したことない」
ということなんだろうけど

そんなこという人はたいてい上手い

私の理想は、アマチュア画家や
駆け出し画家同士でなるべく頻繁に
展示する機会を作って

絵自体がもっと身近で気軽なものとして
季節ごとに模様替えするみたいに
日常に溶け込むものであってほしい
ということ。

絵は美術品ではなくインテリアだということ。

展示までしておいて身内にしかお披露目しないなんて
それはもったいない!!!

趣味とはいえコツコツ描き続けているなら
定期的に発表しましょうよ!

「あなたの絵が好き」
「あなたの絵だから飾りたい」

という人は必ずいる。

私も「定期的に」発表したいし
そんな人に絵を観てほしい
力を貸して欲しいな。

企画展(グループ展)のためのギャラリーを探して交渉

そんな思惑を抱きながらギャラリー探し

というか以前展示したところにしようと
最初から決めていたのですが

「企画展」という名の
全く知らない人を集めてのグループ展

おそらくどんな展示になるのか
想像がつかないだろうということで
人生初の企画書を作成


「こんな企画展をやります」というのを
事前にSNSや知人に告知して
数名の方の参加が確定していたので

それも含めて企画展の全体像と
実際に使用する募集要項を見せ
大まかに説明して

ギャラリー側の許可を得て
無事に契約完了! することが出来ました。

企画展(グループ展)募集要項を作成

ギャラリー側に説明するために既に
作成済みなのですが

いちおうどんな内容なのかを
おおまかに説明すると

・企画展名
・企画展の日程、期間
・企画展開催の場所
・1人分の展示用スペースと展示方法
・搬入搬出日と設営日
・自分で搬入搬出、設営の有無(委託か否か)
・委託の際の搬入搬出の方法
・展示に関する禁止事項
・申し込み時のお問い合わせ先

等々、
こんな内容を細かく明記し
「募集要項」としました。

実際、全部自分でやるので
ギャラリー側の手間はほとんどなく
「送られてくる作品の受け取り」と
「私が在廊していない間のお客様対応」
なのですが

いちおうこういうのやります
という意思表明みたいなものです。

企画展(グループ展)を主催する側として参加費の設定方法

募集する際に一番悩んだのが
1人当たりの参加費用

単純に真っ先に思ったのは

関東関西を中心に活動している
作家はもちろん

それ以外の地方に住んでいる人が
同じく地方の熊本
わざわざ展示するメリットはあるのか?
ということ。

福岡ならまだしも、熊本。

ということで、価格は全体的に
他より抑えめにしてみました。

私が実際にやってみた企画展(グループ展)募集の方法

これは、SNSをやっていることが
前提ではあるのですが

日本中の画家やイラストレーター
ギャラリーや美術協会の方などと
繋がることが出来るので

こちらを活用しました。

地元では絵を描いている人に直接聞いてみたり
紹介してもらったり

展示するギャラリーさんにお願いして
募集要項を置かせてもらったり・・・・・。

記念すべき第1回目の企画展
『眠れる秋の夢 展』

出展作家様は
SENA さん  Twitter「@sena77aa」
宮原泉(櫻泉)さん  Twitter「@izumi_sakura394」
南清さん
淕月さん   FB「www.facebook.com/rikuzuki」
新井ユミさん FB「www.facebook.com/yumiko.arai.9843」
きみさん
かみやみか  Twitter「@22yamika」

結果的に私を含めて7名での展示となりました。
こんな感じ
↓↓↓

企画展(グループ展)開催を知らせるための案内状作成

案内状に記載するのは

企画展名、日時、場所、展示で実際に飾る絵の画像
どんな企画(グループ)展か、

今回は募集を開催ギリギリまで受け付けていて
募集途中だったこともあり

「日本各地で活動中の様々な画材、技法の
画家の作品を集めたかみやみか主催の企画(グループ展)」

というかたちで作成しました。

「ペイントツール」で会場周辺の地図を作り
「写真編集ソフト」を使用して
メインの作品の画像を取り込み
企画展名、その他の文字を入れ
宛名面の隅に地図を入れて完成。

自宅でプリンターで印刷する方法もありますが
枚数次第では業者に依頼した方がお得です。
こんな感じ ↓↓↓


今回は宛名面に地図を入れましたが
「小さすぎて見えない」と不評でした。

企画展(グループ展)設営時に必要になりそうな備品を準備する

多くのギャラリーでは
壁紙を傷めないよう、画鋲やピン、両面テープ
等の使用は使用は禁止となっています。

そのためキャプションを付けるための
「ひっつきむし」や

委託で郵送、配送されてきた荷ほどきで
必要になる、カッターやハサミ、付箋

芳名帳用のノート、ペン、メッセージカード
卓上用のミニイーゼル等もあると便利。


あと、販売対応を自分で行う場合
あらかじめ釣銭の準備をしておく必要があります。

小銭は多めに、領収書もいちおう準備
売り上げ合計が5万円を超える場合は
収入印紙印鑑(シャチハタ不可)
も必要になります。

念のため収入印紙は少なくとも1枚は
用意しておくと安心です。

設営日に会場へ着いてから足りないものに気付く
なんてことにならないように
何が必要になりそうか
シュミレーションして準備は万端に。

搬入日と設営は手際よく

設営で与えられている時間は2時間ほど。

15:00~17:00の予定でしたが
当日まで別の画家さんの展示されていて
搬出が少し遅れていたため
16:00~18:00に変更になり
少し早めに着いていたため
気持ち的には余裕がありました。

時間になり
ギャラリーに届いていた委託分の作品を
会場へ運び(ギャラリー会場は2階、
ほとんどスタッフさんが運んでくれ助かりました)

自分の作品を運んで、まずは梱包をほどく作業。

これがなかなか大変。

見事に全員、梱包方法が違うのです!

梱包材で保護された作品が
大きな段ボール箱に動かないように
ぎっしりと詰め込まれているのは
基本的にはみな同じなのですが

箱の外側からの見た目!!

どんなふうに違うのかは
説明するのがなかなか難しいのですが
ガムテープの貼り方とか
紐の使い方とか結び方とか

それぞれの方の作品に対する愛情はもちろん
おそらくこれは性格なのか?
という部分まで伝わってくるのです。

梱包を解きながら
「私は今、もの凄く貴重な経験をしている」
という実感と感動に浸るひととき

自分が企画展に参加し作品を送ることも
あるため、この体験は大きな学びとなりました。


作品を箱から出し、作家ごとにいったん並べ
実際に会場に入って出るまでを想像しながら
どんな順番で絵が並んでいたら
楽しく最後まで飽きずに観られるか
メリハリの利いた展示になるかを
何度か順番を入れ替えながら

【色の無い世界~色づき始める朝~
賑やかな昼~落ち着き始める夕~夜へ】

というイメージで展示が決まり
ピクチャーレールに吊るし
ここでギャラリーの責任者の方が来てくださり
作品のバランスを見ながら固定し
なんとか設営は終了しました。

段ボール箱や梱包材は
ギャラリーさんのご厚意で
最終日まで預かってもらえたので

箱の中に梱包材をそのまま詰めて
各作家様ごとに分けて保管。

展示期間中のお客様対応

私はもともと接客業なので
この辺りに大きな不安は無いのですが

慣れない方には難しいと思うので
だいたいこんな感じというのを
お伝えしようと思います。

基本的にはご挨拶と自己紹介
各作家と作品の簡単な説明
です。

それ以外ではお客様とは適当な距離を置き
自身は他の作家さんの絵を眺めながら
さりげなくお客様の様子を伺いつつ

目があったらニッコリ^^

質問があるときは
向こうから話しかけてくれるので
それまでは笑顔で立ってるだけです。

ひととおり観終わったかしら?
と、思ったら

「お礼状と次の展示の
ご案内をお送りしますので^^」

などと言いながら
芳名帳に記入をお願いしてみます。

作品を購入してくださった場合には
自分のポストカードの中から
お好きなものを選んでいただき1枚プレゼント
してみるのも良いと思います。

最後はお礼を伝えつつ
会場出入り口までお見送り

という感じです。

自分がお客だったら
どういう対応をしてもらえると
嬉しいかな?

ゆっくり落ち着いて
鑑賞できるかな?というのを
想像するとイメージしやすいのでは
ないでしょうか。

搬出作業も手際よく、速やかに

展示終了の時間が来たら
まずはグッズや小さめの作品から
片付けを始めてしまいましょう。

各作家スペースごとの
小さめのものをある程度片付けて
端の方にまとめておくと
あとは大きな作品を箱に収めるだけなので
時間が迫って焦ったとしても
サクッと終わるので安心です。

ギャラリーの閉店時間があるので
あらかじめ最終日の展示時間は通常よりも
2~3時間ほど早めに設定。

委託で参加された方の作品は
全て自宅に持ち帰り
集計作業をする必要があるため
持ち運びに支障のない範囲の
最低限の梱包で済ませ
速やかな撤収を心掛けましょう。

企画展(グループ展)終了後にやるべきこと

今回、企画展を主催した側として
一番大変だったのが

「展示が終わった後」です。

少なくとも1週間は
自分の絵を描く余裕が無い・・・・・

各作家様ごとの売り上げ金、
在庫作品数の確認、集計作業があります。

売上金が発生していた場合は
連絡をして振込先を指定してもらい
後日、振り込みをします。

集計が終わったら
あらためて丁寧に梱包をしなおします。

作品が箱の中でずれたりしないよう
緩衝材を使用して固定し
なるべく来た時と同じような状態にして
(届いた時の状態を撮影しておくと便利)
郵送、配送をします。

他には、
芳名帳に記入をしてくださった方への
お礼状の作成ですが

お礼の文章を作成した後
展示当日の写真を添付し
データを送り印刷自体は
こちらも印刷業者にお願いしました。

初めての企画展(グループ展)開催、感想

今回、ほぼ思い付きで開催した
企画展ではありましたが

有難いことに、以前ご一緒したことのある
作家様が参加表明をしてくださったり

地元で声をかけた方にも
最初は警戒されましたが(^^;)
良いお返事もいただけ

その後もSNSを通じて
参加申し込みをしていただけたり

ちゃんと展示が成立する人数が
集まるのか不安でしたが

結果としては大好評で
SNSを見て来て下った方に
お会いしてお話をしたり

「こんな展示会は初めて」
「絵って、こんなにいろんな種類があるのね」
「来て良かった、癒された」

など、たくさんの声をいただく
こともできました。


今回参加した7名の作家による
それぞれ違う画材・技法で描かれた
1粒で7度美味しい展示会

人生初の企画展示会に
多くの方がお運びくださり

楽しんでいただくことができ
やってみて良かったなと思いました。

お越しくださった皆様にも
ご参加くださった作家の皆さもにも
あらためて感謝申し上げます。



最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

【おまけ】展示の様子はこちら ↓↓

初めての展示とペイントツールで無理やりキャプションを作った話

初めての展示とペイントツールで無理やりキャプションを作った話

レンタルギャラリーで初展示会開催!

今回は、私が初めて貸しギャラリーで
絵の展示をした時のお話です。

2018年6月に実際に展示をするわけですが
「展示」なんて人生初めてのこと。

『展示のやり方』『個展のやり方』
等で検索をかけ調べてはみたものの

分からない部分も多く
これはもう展示経験者に聞いてみよう!

ということで数年ぶりに従姉妹に連絡してみました。

彼女は、幼い頃から絵が上手く
ここ数年のうちに何度か展示をした経験がある
というのを思い出したのです。

が、主催したというわけではなく
「趣味で描いているだけなので絵は売らない」
という人なので
協力を引き受けてくれるかは分からなかったのですが
恐る恐る聞いてみたついでに

「二人展やらない?」

と言ってみたところ、なんと!!
快諾してくれましたー\(^o^)/

ああ、安心感。
経験者がいるというだけでなんて心強いのだろう。

とにかく展示における一連の手順は
憶えておきたかったので

宣伝も集客も私が全部引き受けることにして
必要なアドバイスをその都度もらい
彼女には自分の展示の準備に専念してもらうことになりました。

キャプションを作ってみよう

で、一番分からなかったのが
展示された絵の下にある「作品名と作家名」等々
が書いてある『キャプション』の作り方。

『キャプションの作り方』と検索すると
使えそうなのが一件ヒットするも

どうやら私のパソコンには無いアプリで
作成するという内容。

わざわざダウンロードするのも面倒だわ、と
思ったのでWindowsの
ペイントアプリで代用することにしました。

左上の「ファイル」から「新規」で開き
「表示」から「ルーラー」と「グリッド線」に
チェックを入れ

A4サイズで印刷したときにサンプルで貰った
「キャプション」と近いサイズになるように
印刷したときにどうなるかを想像しながら

だいたいこの辺りかな?と思うところに
図形の「直線」で線を引き、いらない部分を消し

作品名と作家名、金額などを記入する際の
境界線を真ん中より少し上に引き、完成。

こんな感じ ↓↓↓

この状態でコピーを保存しておけば
また次に使えるのでこのまま保存。

次のキャプション作成の時には
「上書き保存」ではなく「名前を付けて保存」にすると
延々と使えるので便利。

で、これに「作品名」などを記入するのですが
「テキスト(A)」から
好みのフォントとサイズを選び
バランスを見ながら書き込んでいきます。

 
私の場合は
「作品名・作家名・制作年月・画材」
を書き込みました。

金額は、当時はどういう基準で決めればよいのか
分からなかったので

小さい作品の金額だけ決めておいて
あとは当日、展示してみてから

自分だったらいくらぐらいなら買うかなぁ?

なんて考えながらマジックで
金額を書き込みました。

絵画の相場がだいたい号単価20,000円ほどで
若手だと15,000円ほど、というのは知っていたので

私のは3分の1ぐらいかなぁ、なんて思って
決めていました。

で、文字を入れたものがこちらです。
      ↓↓↓

厚手の光沢コピー用紙A4サイズに印刷した後
100均の『糊付きペーパーボード』に貼り付け
線に合わせてカッターでカットしました。

      ↓↓↓

ちょっと歪んでるけど自己流で作ったにしては
まぁまぁの出来では・・・♪

私は、厚手のボードを買ってしまい
ちょっと失敗したな、と思ったのは
ものすごくカットしづらいということでした。

もう少し、薄いボードにすれば
良かったかな。

搬入当日は、スタッフの方が手伝ってくださり
4時間近くかけて、なんとか完成。

ホントは搬入は2時間で済ませなければ
ならなかったのですが・・・。

案内ハガキも忘れずに

案内ハガキを作成するために従姉妹に
数枚画像を送ってもらっていたので
コラージュアプリで自分のと合わせ文字入れし

印刷業者にデータを送り
300枚ほどコピーしてもらいました。

案内ハガキはギャラリーに少し置かせてもらい
後は近所の人、知人、職場の人 
ちょっと会話が弾んだ知らない人に
ちょこちょこ配って50枚ほど残ったのを
憶えています。

配り切りたかったです。

ギャラリーさんが
地元の新聞に展示告知記事をだして
くださったこともあり

スタッフさんにも
「毎日毎日、人が多い」

と言われるほど、大盛況で
本当に有り難かったです。

実際に展示してみた結果は?

実際に展示してみて分かったことは
近所の人たちが思いのほか
喜んでくれるということです。

「絵描いてたなんて知らなかった!
画家さんだったのね」

「こんな展示会、初めて!」

「次やるときも、絶対呼んで!」

展示が終わって半年ほどたってから

「展示、次はいつやるの?」

特に年配の方などは
「私が生きているうちにやってね!」などなど

こちらが戸惑うほどに声をかけてくださるのです。

有難いことに数点の依頼もいただき
私がちょっと行動を起こしたことで

こんなにも喜んでいただけるのだな、と
感謝の気持ちでいっぱいです。

また次の展示会も見ていただけるよう
努めてまいりますので
どうぞよろしくお願いいたします。

読んでいただきありがとうございました。