アクリル絵具の特徴と使い方、基本編

 

こんにちは!
アクリル絵具で月夜の夢を描く
かみやみか です。

今回は、私が実際に
メインとして使っている画材
『アクリル絵の具』についてご紹介します。

アクリル絵具とは?

「顔料」という色の粉と「アクリル樹脂」
を混ぜた絵具のことを言います。

チューブから出してすぐだと水に溶けるのに
乾くと耐水性になり一度乾くと
水をかけてもこすっても落ちない!
というほかの画材には無い特徴があります。

アクリル絵具は万能画材!!

紙だけでなく、石、木、陶器、ガラス、
プラスチックなど他の画材では
描けないものにも描くことが出来る
絵具であり

チューブから出して水に溶かずに
そのまま使うと厚く盛り上げることで
油絵のような表現をすることも可能で
多めの水で溶いて使うと水彩画のような
表現もできます。

さらにアクリル樹脂は伸縮性に
優れているため、布に描いても
はがれにくいという特徴もあります。

なんにでも描けてしまう
まさに万能といえる画材です。

アクリル絵具は乾燥が早く、乾くと耐水性になる

水彩絵具や油絵具と違い
乾くのが早いという特徴があります。

そのため乾いた後
絵の上にうっかり水をこぼしても
せっかく描いた絵が崩れることが無いため
優雅に紅茶を飲みながら描いても安心です。
(紅茶に筆をつけるという失敗には気を付けて!!)

乾くと耐水性になるため違う色を
何度でも塗り重ねることが出来ます。

つまり、失敗しても
どんどん塗り重ねることができ
修正が簡単だということですね。
(失敗を恐れるなかれ)

【補足】
筆を洗った後の筆洗の水を
流し台に流してしまうと
水分が蒸発した後に排水管の中で固まって
詰まってしまうこともあるので
筆洗の水を思いっきり薄めて流すか
しばらく蛇口を全開し
排水管の中の絵の具を流しきるなど
気を使ってみると良いかもしれません。

環境面など心配な方は
生理用ナプキンに吸わせて
ビニール袋に入れて捨てるのも
裏ワザとしてアリかな?とも思います。

アクリルガッシュとは?

アクリル絵具の仲間として
アクリルガッシュというものもあります。

アクリルガッシュは不透明でツヤの出ない絵具
普通のアクリル絵具のようなツヤツヤした
仕上がりになるのがちょっと苦手で
マットな画面が好みな方にはこちらがおすすめです。

広い面をむらなく塗るのが容易であり
一般的な「風景画」よりは「デザイン画」
「ポスター画」などに向いています。

ただ、普通のアクリル絵具で描ける
油絵のような盛り上げ効果や
水彩のような透明感を出す表現には不向きです。

ちなみに
こちらは塗りかねしすぎると乾いた時に
表面がひび割れを起こします。起こしました(:_;)
(塗り重ねすぎは控えましょう)

透明、半透明、不透明がある

アクリルガッシュには無い特徴として
普通のアクリル絵具には
チューブにある文字をよく読むと
「透明、半透明、不透明」の表記があります。

先に描いてある絵の上に
透明の絵の具を乗せるとちょっと違った
雰囲気が出せるので
いろいろと試してみると面白いですね。

絵具のフタはこまめに閉める

アクリル絵具は乾燥が早いという特徴
があるため、少し油断するとチューブの
口の部分の絵の具が乾燥してしまい
使えなくなってしまいます。

チューブから必要な分だけ出したらすぐに
フタを閉める習慣をつけるようにしましょう。
(ここは少し面倒ですが、すぐ慣れます)

筆はナイロン製が扱いやすい

動物の毛を使った筆も
使えないことは無いのですが

細い筆の場合は何度も使っていると
特に筆先が比較的早く傷んでしまい

「クルンッ」と曲がってバサバサになるため
細かい描き込みをしたいときに
とても描きづらくなります。

ナイロン製の筆は毛先がしなやかで
動物性の筆と比べると耐久性もあり
比較的丈夫で安価なのでおすすめです。

絵筆はこまめに洗うこと!

絵筆に絵の具をつけてしばらく時間が経つと
絵筆に残っている絵具が乾燥して固まります。

一度固まってしまうと、もうどうにもならず
捨てるしかなくなってしまうので
筆に絵の具が残らないようこまめにすすぎ
使い終わったらしっかりと洗うようにしましょう。

アクリル絵の具を使い初めた頃ですが
私は泣く泣く何本か捨てました。

パレットは紙パレットがおすすめ

乾燥が早く耐水性という特徴から
予想はついていると思いますが
普通のプラスチック製や陶器製のパレットだと
固まってしまい、どんなに洗っても取れません。
(削り取ることはできますがパレットが痛みます)

なので、使う場所が無くなったら
1枚ずつ剥がして捨てることが出来る
市販の「使い捨て紙パレット」がおすすめです。
(通販が手っ取り早いです)

アクリル絵具のデメリット

乾くのが早すぎる!!

せっかちでどんどん描き進めたい人には
とても便利なのですが

ゆっくりと描くタイプの人
細かい描き込みをしたい人にとっては
少々厄介です。

筆についている絵の具も
パレットの上にある絵の具も乾いてダマになり
数分もすればカチカチになってしまうのです。

そのため
描くのがゆっくりタイプの人は
時々スプレーで水を吹きかけたりして
絵の具が乾かないように工夫する必要が
あります。

 

最後に

以上が、アクリル絵具の特徴と使い方
基本編です。

なんだかとても扱いづらいように
書いてしまいましたが
私自身ゆっくり描き込みしたい方なので

実際に描く上で
ちょっとやりづらいなぁと思っている所は
「乾燥するのが驚くほど速い」
というところだけです。

人によってはデメリットではなく
また普通に使っても圧倒的に
メリットのほうが多いため

アクリル絵の具をメイン画材に
使っている人が増えているのも事実です。

なのでもし
アクリル絵具ってどうなんだろう?
気になるな、と思っているならばぜひ
この機会に、アクリル絵の具を使って
絵を描くことを楽しんでみてくださいね。